SEO対策の費用対効果の算出方法|計算式・業界別ROI目安・外注とインハウスの判断基準

SEO対策の費用対効果
この記事でわかること
  • SEO対策の費用対効果の2つの計算式(ROAS型・ROI型)と算出4ステップ
  • 業界別のSEO ROI目安と費用回収までの期間
  • SEOコンサル外注とインハウスの費用対効果比較
  • AI検索時代の費用対効果の考え方と社内説明のコツ
オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の監修者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebサイトの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

伊藤寛規

この記事の著者:伊藤 寛規

月間5,000万PV越えのWebメディア「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験。「転職サイト」「マッチングアプリ」「退職代行」「動画配信 おすすめ」「クレジットカード」など、日本最難関クラスのキーワードで検索上位獲得した実績多数あり。

「上司からSEO対策の費用対効果を出せと言われたけれど、どうやって算出すればいいのかわからない」
「広告のようにすぐ効果が見える施策じゃないから、費用対効果を示すのは難しい」

SEO担当者の中には、このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実際、SEO対策は広告のように明確な成果がすぐに出るものではなく、単純なROI(投資対効果)の算出が難しい施策です。そのため「どこまでを効果と捉えるか」「どんな指標で評価するか」に迷いがちです。

今回は、SEOにおける費用対効果の基本的な考え方から、具体的な算出手順、さらに効果を高めるためのポイントまで網羅的に解説します。

SEOコンサルに外注すべきかインハウスで進めるべきかの判断基準や、業界別のROI目安も紹介します。

また、社内向けに費用対効果を説明するときの伝え方や稟議に活かせるコツもご紹介。

SEOの取り組みを正しく評価し、成果につなげたい方にとって役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

SEO対策にお困りではないですか?
  • 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
  • 戦略的にSEO対策をしたい
  • 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOで圧倒的な成果を創出してきた我々『シュワット株式会社』へご相談ください。検索順位上昇にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。

\SEO対策で圧倒的な成果を創出する/
お問い合わせはこちら

\シュワット株式会社のSEO対策支援サービスをチェック/

目次

SEO対策の費用対効果とは?

SEO対策における費用対効果とは、SEO対策に投じたコストに対して、どれだけの成果が得られたかを示す指標です。

たとえば広告施策では、CPA(顧客獲得単価)やROAS(広告費用対効果)を使うことが一般的ですが、SEOでもこれらに近い考え方ができます。

ただし、SEOにおいては、施策実施から成果が出るまでに時間がかかり、アクセス増加や認知向上といった「間接効果」も生まれやすいため、単純な数値だけでは評価しきれない点に注意が必要です。

効果の指標を売上や問い合わせ件数などの「目に見える成果」として捉えるだけでなく、認知度向上やブランディングなどの「目に見えない成果」まで含めて評価する視点が重要です。

費用対効果の計算式は「ROAS型」と「ROI型」の2種類

SEOの費用対効果には、成果を費用で割る「ROAS型」と、利益を費用で割る「ROI型」の2つの計算式があります。

どちらも「費用対効果」と呼ばれますが、同じ数字を入れても結果は大きく変わります。

SEOの費用対効果の計算式

ROAS型:費用対効果(%)= SEOで得た成果金額 ÷ かかった費用 × 100

ROI型:費用対効果(%)=(SEOで得た成果金額 − かかった費用)÷ かかった費用 × 100

たとえば成果400万円・費用200万円なら、ROAS型は200%、ROI型は100%です。

社内で数字を出すときは、どちらの式を使ったかを必ず明記しましょう。

計算式向いている場面注意点
ROAS型広告のROASと並べて比較したいとき。マーケ部門内の報告100%を切ると「費用を回収できていない」状態。利益が出ているかは分からない
ROI型経営層・財務部門への報告。投資判断や予算稟議0%が損益分岐。海外のSEO ROI統計はほぼこの式で算出されている

本記事では、以降の計算例で両方の数値を併記します。

SEOの費用対効果は数値化が難しいが、工夫すれば実務的算出は可能

実は、SEO対策の費用対効果を厳密に算出するのは非常に難しいのが現実です。

なぜなら、SEOは広告のように明確な出稿コストと成果を1対1で結びつけにくいうえ、成果が出るまでに数カ月単位の時間を要するからです。どの期間を切り取って費用対効果を算出するかによっても結果は大きく異なるでしょう。

また、SEOによる成果は直接的なコンバージョンだけでなく、認知向上、間接的なブランド価値の向上、他チャネルへの波及効果など、多面的に現れる傾向があります。

しかし、これらの成果は視覚化・数値化することが難しく、「どこまでがSEOのおかげなのか」を明確にすることができません。

これらを踏まえると、社内外からSEO対策についての理解を得るには、リードや売り上げなどの定量的な数値・成果をもとに理論的な費用対効果を算出するとともに、数値化できない定性的な成果についても説明することも大切だといえます。

伊藤

「SEOの費用対効果を出してほしい」というオーダーは、SEO担当者にとって悩ましいものではないでしょうか。実際、SEOはその特性上、厳密な費用対効果の算出が非常に難しい施策です。しかし、一定の理論に基づいて費用対効果を試算することは可能です。大切なのは、できる範囲で理論的に数値を出しつつ、SEOには数値化しづらい効果も存在することを併せて伝え、上司や関係者に正しく理解してもらうことです。

SEO対策の費用対効果を算出する方法

SEOの費用対効果は、前章で紹介した以下の計算式に「成果」と「費用」を当てはめて算出します。

SEOの費用対効果の計算式

ROAS型:費用対効果 = SEOによって得られた成果 ÷ かかった費用 × 100%

ROI型:費用対効果 =(SEOによって得られた成果 − かかった費用)÷ かかった費用 × 100%

費用対効果を算出するためには、SEOによって得られた成果と、実際にかかった費用をそれぞれ正確に洗い出す必要があります。

ここからは、SEO対策の費用対効果を導き出すための具体的な手順を、4つのステップに分けて解説していきます。

  1. SEOにおける成果(CV)を振り返る
  2. SEOによって得た成果(CV)を金額換算する
  3. SEOにかかった費用を算出する
  4. 成果と費用を計算式に当てはめて費用対効果を算出する

それぞれのステップについて、詳しく見ていきましょう。

SEOにおける成果(CV)を振り返る

まずは、SEOによって得られた成果(コンバージョン)を振り返ることから始めましょう。

SEOの成果としてカウントすべきものは、業種や施策の目的によって異なりますが、一般的には「受注」「資料請求」「問い合わせ」「無料トライアル申し込み」など、ビジネス成果に直結する指標を設定します。

コンバージョンとする指標を決めたら、カウントの対象となる期間において自然検索経由で発生したコンバージョン数を集計しましょう。

ここでは、GoogleアナリティクスやCRMなどのデータを活用し、できる限り正確な数値を把握することが重要です。また、コンバージョン集計の段階では、売上金額ではなく「CV件数」で整理しておくと、後の計算がスムーズになります。

成果の振り返りに便利なツール

SEOにおける成果の振り返りには、データの集計ツールを活用するのがおすすめです。

代表的なものとしては、「Googleアナリティクス(GA4)」が挙げられます。Googleアナリティクスでは、自然検索経由のコンバージョン数や、流入経路別の成果を細かく確認できるため、SEO施策の効果測定には必須のツールです。

Googleアナリティクス
Googleアナリティクスの画面

また、Google Search Consoleを使えば、流入キーワードや検索パフォーマンスも確認可能です。そのほか、独自のCRMツールを導入している場合は、指定したアクションをコンバージョンとしてカウントすることもできるので、より正確な成果分析が可能です。

Google Search Console
Google Search Consoleの画面

状況に応じて、これらのツールを組み合わせて活用しましょう。

伊藤

コンバージョンのカウントにはさまざまなツールが使用されますが、基本的にはGoogleアナリティクスがあればOKです。そのほか使っているCRMツールなどがあれば、補助的に活用するとよいでしょう。

SEOによって得た成果(CV)を金額換算する

次に、集計したコンバージョンを金額に換算します。SEOで得た成果を金額換算する方法としては、リスティング広告などのCPAを参考にするのがおすすめです。

たとえば、広告運用において1件の問い合わせ獲得にかかっているコストが2万円だとします。この場合、SEO経由で得られた1件のCVも「2万円相当の価値がある」と見なすことができますよね。

SEOによって得た成果の金額換算の図

つまり、対象期間中にSEO経由で200件の問い合わせがあった場合は、「2万円 × 200件 = 400万円」という試算が可能です。

広告CPAは、マーケティング部門内でも馴染みのある指標なので、SEOの成果を金額ベースで説明する際にもわかりやすく、受け入れられやすい点でもメリットがあります。

CVの金額換算に広告CPAを用いる際の注意点

広告CPAをもとにSEO成果を金額換算する方法は合理的ですが、広告経由とSEO経由ではリードの質が異なる可能性がある点には注意しましょう。

広告はターゲティングによって購買意欲が高いユーザーを集めている一方、SEO流入は広くユーザーを集めるので、成約率が低い場合もあります。

そのため、広告CPAをそのままSEOに適用すると、成果を過大評価してしまうリスクもゼロではありません。

可能であれば、SEO経由リードの受注率や成約データもあわせて確認し、必要に応じて補正を加えたうえで、費用対効果を算出するのが理想です。

広告CPA以外の金額換算法:LTV×成約率法とトラフィック価値法

広告を出していない企業や、リードの質を厳密に見たい企業には、CPA換算以外の方法もあります。

代表的なのは、次の3つです。

  • 広告CPA換算法:1CVの価値=広告のCPA。最も簡単で社内に通じやすい
  • LTV×成約率法:1リードの価値=顧客生涯価値(LTV)× リードからの成約率。BtoBや高単価商材向き
  • トラフィック価値法:同じ流入を広告で買った場合の費用を成果とみなす。CVが少ないメディア向き
換算法計算例向いているケース弱点
広告CPA換算CPA2万円 × 200CV = 400万円広告とSEOを併用している企業広告リードとSEOリードの質の差を無視しがち
LTV×成約率LTV200万円 × 成約率15% = 30万円/リードBtoB・高単価商材・クリニックなどLTVと成約率のデータ整備が必要
トラフィック価値推定クリック単価 × 自然検索クリック数CVが月数十件未満のメディア売上との距離が遠く、経営層には響きにくい

LTV×成約率法は、Semrushが海外のSEO ROI算出で標準的に紹介している方法です。

顧客の平均生涯価値が20,000ドルで成約率が15%なら、1リードの価値は3,000ドルに設定すべきである(要約)

Semrush「What Is SEO ROI & How to Calculate It」

トラフィック価値法は、Ahrefsが自社ブログのROI算出で使っている考え方です。

コンテンツからのリターン = 月間トラフィック価値 × コンテンツの寿命(月数)。Ahrefsブログの推定月間トラフィック価値は約79万ドルで、寿命24ヶ月なら約1,900万ドルの価値になる(要約)

Ahrefs「Content Marketing ROI: How to Put a $ Value on Content」

ポイントは、自社の商材とデータの揃い方に合った換算法を1つ選び、毎期同じ方法で計算し続けることです。

期ごとに換算法を変えると、費用対効果の推移が比較できなくなります。

「今期の成果」にどこまで含めるべき?

SEO対策の費用対効果を出す際、どこまでを「今期の成果」に含めるかで悩む方も多いでしょう。

たとえば、「その期に発生したすべてのCV」を成果とするか、「対前期比で増加したCV数」のみを成果とするかで、費用対効果の算出結果は大きく変わってきます。

しかし、SEOは単に成果を伸ばすことだけが目的ではなく、これまで獲得できていた成果を維持することも非常に重要な役割です。

そのため、基本的には「今期に発生した全てのCV」を成果としてカウントする方法をおすすめします。

伊藤

「全CVをもとに費用対効果を出すのはズルいのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、そもそもSEOは、長期的に取り組むことで徐々に費用対効果が上がっていく施策です。費用対効果が上がっているということは、過去に行ってきたSEO対策が有効だったという意味でもあるでしょう。

SEOにかかった費用を算出する

成果の金額換算ができたら、次はSEO対策にかかった費用を算出しましょう。費用対効果を正しく算出するためには、コストを漏れなく集計することが大切です。

費用には、コンテンツ制作費用やコンサルティング費用だけでなく、SEOツールの利用料、社内の人件費なども含めましょう。

具体的には、以下のような費用をSEO対策にかかった費用として計上してください。

  • 記事作成や編集に支払った外注費
  • SEO分析ツールの月額利用料
  • 社内でSEO施策に関わったスタッフの人件費
  • その他、コンサルティングなど外部パートナーへの発注費
  • サイトの改修費用
  • サイト立ち上げにかかった費用(新規メディアの場合)

費用の全体像を可能な限り詳細に把握することで、正しい費用対効果を算出できます。

社内人件費は「時給 × SEO業務時間」で計上する

費用の集計で最も漏れやすいのが、社内スタッフの人件費です。

インハウスSEOの費用対効果を出す場合は、次の手順で人件費を金額化しましょう。

  1. 担当者の月給に法定福利費などを加えた会社負担額を出す(月給の約1.3倍が目安)
  2. 会社負担額を月の所定労働時間で割り、時給を出す
  3. SEO業務に使った月間時間を掛ける

人件費の計算例

月給40万円 × 1.3 = 会社負担額52万円

52万円 ÷ 160時間 = 時給3,250円

時給3,250円 × 月40時間 = 月13万円をSEO費用に計上

兼任担当者が3人いれば、それだけで月40万円近い費用になることもあります。

「インハウスだから費用ゼロ」と考えると、外注との比較を誤ります。

成果と費用を計算式に当てはめて費用対効果を算出する

最後に、ここまでで算出した成果(金額換算)と費用を計算式に当てはめて費用対効果を計算しましょう。

たとえば、対象期間の金額換算後の成果が400万円、SEO対策にかかった費用が200万円だった場合の費用対効果は以下のとおりです。

SEOの費用対効果の計算例

ROAS型:400万円 ÷ 200万円 × 100% = 200%

ROI型:(400万円 − 200万円)÷ 200万円 × 100% = 100%

実例で試算:弊社メディア「BESPRA」の場合

数字のイメージを掴むために、弊社が創業時に運営していたPOSレジ比較サイト「BESPRA」で試算してみます。

150記事の制作に約300万円、リライトやサイト制作を含めた総投資は約500万円でした。

サイト公開から半年で月商500万円を超え、その後は月700万円前後で安定しています。

BESPRAの費用対効果(売上ベース・公開後12ヶ月)

成果:500万円 × 6ヶ月 + 700万円 × 6ヶ月 = 売上約7,200万円

費用:約500万円

ROAS型:7,200万円 ÷ 500万円 × 100% = 約1,440%

ROI型:(7,200万円 − 500万円)÷ 500万円 × 100% = 約1,340%

ただし、この数字は売上ベースです。物販モデルなので、経営判断に使うときは商品原価を引いた粗利で計算し直す必要があります。

自社の商材で計算するときも、「売上か粗利か」を最初に決めてから数字を出しましょう。

事例の詳細は以下の記事で紹介しています。

伊藤

なお、ここまでで紹介した方法では「目に見える成果」だけをもとに費用対効果を算出しています。しかし、冒頭でも説明したとおり、本来は「目に見えない成果」も考慮するべきなのは言うまでもありません。上の計算式で費用対効果を算出し、上司やクライアントに伝える際は、これ以外にも数値化できない成果が発生していることもしっかりと説明し、理解を得ることが大切です。

【業界別】SEOのROI目安と費用を回収するまでの期間

費用対効果を算出したら、次に気になるのは「この数字は高いのか低いのか」です。

この章では、業界別のROI目安と、投資を回収するまでにかかる期間を解説します。

稟議で「いつ黒字化するのか」と聞かれたときの根拠としても使えます。

海外19業界のSEO ROIは317〜1,389%、損益分岐は5〜14ヶ月

日本ではSEOのROIを業界別に公開しているデータがほとんどありません。

参考になるのが、米国のSEO会社First Page Sageが公開している19業界のROI統計です。

2021年Q1〜2025年Q3に実施したSEOキャンペーンの3年平均ROIは、業界により317%(EC)から1,389%(不動産)。損益分岐までの期間は5〜14ヶ月。ROIは「SEOによる純利益 ÷ SEO費用」で算出(要約)

First Page Sage「SEO ROI Statistics 2026」
業界3年平均ROI損益分岐までの期間
不動産1,389%10ヶ月
医療機器1,183%13ヶ月
金融サービス1,031%9ヶ月
製造業813%9ヶ月
BtoB SaaS702%7ヶ月
建設681%5ヶ月
法律サービス526%14ヶ月
EC(物販)317%9ヶ月

米国のデータであり、年間約12万ドル(月100万円超)規模の投資が前提です。日本の中小企業にそのまま当てはまるわけではありません。

それでも、次の2点は日本でも同じ傾向です。ROI型で数百%が「普通」の水準であること。そして回収には半年〜1年以上かかることです。

業界別に見ると、次のような傾向が読み取れます。

  • 単価が高い業界(不動産・金融・医療機器)ほどROIが高い。1件のCVの価値が大きいため
  • 専門性の高い業界(法律・医療・教育)は損益分岐が13〜14ヶ月と長い。コンテンツの信頼性が問われ、順位が付くまで時間がかかる
  • ECはROIが最も低い。売上に対する粗利率が低く、競合も多いため

クリニックや士業のように専門性が高い業界は、費用対効果の評価期間を最初から1年以上に設定しておくのが現実的です。

ここからは、なぜ費用対効果が上がるまでに時間がかかるのかを解説します。

成果が出るまでの目安

SEO対策は実施した直後から効果が表れるわけではありません。一般的に3〜6か月、場合によっては1年程度の時間が必要だとされています。

Googleも「SEOの効果が出るまでには4か月〜1年かかることがある」と明言しています。

なぜこれほど時間がかかるのかというと、コンテンツが検索エンジンにインデックスされ、評価が安定するまで時間がかかるからです。

Google検索セントラルに記載された「SEOの効果が出るまでには4か月〜1年かかる」という説明

このように、SEOは仕組み上「時間をかけて少しずつ積み上がる施策」であることを理解しておくことが重要です。

競合の状況やサイト状況によっても異なる

SEOの効果が出るスピードは、サイトが置かれている状況や競合によっても大きく異なります。

競合が少ない場合ニッチなキーワードや地域性の強い検索ワードでは、数週間〜数か月で成果が出ることも
競合が多い場合金融・不動産・美容医療など競争が激しいジャンルでは、半年〜1年以上かかるケースも珍しくない
サイトの状態新規ドメインよりも、運用歴が長く信頼性のあるドメインの方がSEOの成果は早く出やすい傾向がある

つまり、「SEOは〇か月で効果が出る」と一律に言えるものではなく、サイトの状況や競合環境によっても大きく差が生じるのです。

SEOコンサル外注とインハウスの費用対効果を比較

「SEOコンサルに月20〜30万円払う価値があるのか」「インハウスの方が安いのではないか」。費用対効果を検討する担当者が必ずぶつかる問いです。

この章では、外注・インハウス・成功報酬型の3つを費用対効果の観点で比較します。

  • 外注・インハウス・ハイブリッドのコスト構造比較
  • 成功報酬型SEOの費用対効果の落とし穴
  • SEOコンサルに契約前に求めるべき費用対効果シミュレーション

外注・インハウス・ハイブリッドのコスト構造を比較

結論として、立ち上げ期は外注、軌道に乗ったらインハウス比率を上げるハイブリッド型が最も費用対効果が安定します。

3つの体制のコスト構造と特徴を整理すると、次のとおりです。

体制月額コストの目安費用対効果の特徴見落としがちなコスト
SEOコンサル外注平均約32万円/月(国内SEOコンサル相場)+制作費初月から専門家の知見が使え、立ち上がりが早い。契約終了後にノウハウが残らないと費用対効果が途切れる社内の窓口担当の工数。コンサルの提案を実装する制作費
インハウス専任1名の人件費40〜60万円/月+ツール費5〜10万円/月ノウハウが資産として残る。ただし戦力化まで半年〜1年かかり、その間は費用対効果がマイナス採用・教育コスト。担当者の退職リスク。兼任者の人件費の見落とし
ハイブリッドコンサル10〜20万円/月+社内担当の一部工数外注で立ち上げを早め、社内に知見を移しながらコンサル費用を段階的に減らせるインハウス化の計画がないと、外注費が固定費化する

SEOコンサルの国内相場は、以下の記事で調査データとともに解説しています。

インハウスSEOの費用対効果で見落とされやすいのが、前章で触れた人件費と「戦力化までの期間」です。

専任者を1名置いた場合、年間で600万円以上の人件費がかかります。

外注コンサル約32万円/月と比べて安いとは言えず、最初の半年は成果も出にくいのが実情です。

インハウス化を検討する場合は、体制の作り方から設計しましょう。

成功報酬型SEOの費用対効果には3つの落とし穴がある

「成果が出たときだけ払うなら費用対効果は最高では?」と考える方も多いでしょう。

しかし、成功報酬型SEOは費用対効果が読みにくく、結果的に割高になりやすい料金体系です。

理由は次の3つです。

  1. 「成果」が順位であってCVではない:一般的な成功報酬は「指定KWで○位以内に入った日数 × 単価」で課金される。順位が上がっても問い合わせが増えるとは限らない
  2. 対策KWが弱いKWに寄る:報酬を確実に得るため、業者は順位が上げやすい検索数の少ないKWを提案しがち
  3. 費用が想定より膨らむ:1KWあたり日額2,500円なら月7.5万円。3KWで月22.5万円と、固定型コンサルと同水準になる

たとえば「1〜5位で1日2,500円」という条件で3KWを対策した場合、費用は次のようになります。

成功報酬型SEOの費用試算

2,500円 × 30日 = 7.5万円/月・KW

7.5万円 × 3KW = 22.5万円/月

固定型コンサル(約32万円/月)とほぼ同じ費用で、対策範囲は3KWのみ

さらに、短期間で順位を上げるために被リンク購入などのガイドライン違反を行う業者も存在します。

ペナルティを受ければ、それまでの投資がゼロになるだけでなく回復にも費用がかかります。

成功報酬型を検討する場合は、成果の定義を「順位」ではなく「CV」にできないかを必ず交渉しましょう。

SEOコンサルに契約前に求めるべき費用対効果シミュレーション

外注の費用対効果を事前に見極める最も確実な方法は、契約前にコンサル会社へシミュレーションを出してもらうことです。

信頼できる会社なら、次の5項目は根拠付きで提示できます。

  1. 対策KW群の合計検索ボリューム:どのKWを狙い、月間で何回検索されているか
  2. 順位別の想定流入数:1位・3位・10位それぞれのCTRを掛けた月間流入の見込み
  3. 想定CV数:自社サイトの現状CVRを掛けたCV件数の見込み
  4. 成果の金額換算:CPA換算またはLTV×成約率で、CVを金額に置き換えた数字
  5. 損益分岐月:累計の成果金額が累計費用を超える月の見込み

5つが揃えば、契約前に「月額費用 × 契約月数」と「損益分岐月」を比較できます。

判断基準はシンプルで、想定CV数 × 1CVの価値 が 月額費用を上回る見込みが立つかどうかです。

逆に、この式から「許容できる月額予算の上限」を逆算することもできます。

SEO予算上限の逆算例

目標:月20件のCV、1CVの価値(広告CPA)2万円

20件 × 2万円 = 成果40万円/月

ROI型で100%を目指すなら、予算上限は 20万円/月

「シミュレーションは出せない」「必ず1位を取れる」と言う会社は避けましょう。

SEOに順位保証はなく、Googleも順位を保証する業者への注意を呼びかけています。

伊藤

コンサル会社を比較するときは、月額費用の安さではなく「シミュレーションの精度」を見てください。想定CV数の根拠が自社サイトの実データに基づいているかどうかで、その会社の実力が分かります。弊社でも、ご相談時にはKW群の検索ボリュームと現状CVRから損益分岐月を試算してお出ししています。

SEO対策の費用対効果を上げるためのポイント

ここまで、SEO対策の費用対効果を算出する方法を紹介しました。

しかし、実際に費用対効果を算出してみたものの、思ったような効果を得られていないと感じた方も多いでしょう。

そこでここからは、SEO対策の費用対効果を上げるポイントとして、以下4つを紹介します。

  • そもそもSEOの費用対効果が上がるまでには時間がかかる
  • 成果を因数分解して対策すべきポイントを見極める
  • 費用対効果を下げる「やってはいけないSEO施策」を避ける
  • SEO対策費用を見直す

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

伊藤

上司やクライアントに費用対効果を説明するときは、結果をもとにどのように改善するのかを求められることも多いはずです。以下で紹介するポイントをもとに、次期の施策や計画の立案を行ってみましょう。

そもそもSEOの費用対効果が上がるまでには時間がかかる

前提として、SEOの費用対効果が上がるまでにはそれなりの時間がかかることを理解しておきましょう。

仮に新規コンテンツの制作やサイト改善を行っても、検索エンジンに評価されるまでには通常数カ月の時間が必要です。ドメインの権威性が高くない場合や競合が強い市場では、成果が出るまで半年〜1年かかることも珍しくありません。

そのため、SEOの費用対効果は短期間で評価しすぎず、中長期的な視点で捉えることが重要です。

たとえば、初期フェーズでは、コンバージョンや売上ではなく、「コンテンツの作成数」や「インデックス数」といった定量的な目標を設け、あえて成果を求めない方針にするのもよいでしょう。

もし「サイトを立ち上げたばかりで費用対効果が上がらない…」と悩んでいるなら、KPI設定そのものの変更も検討しましょう。

成果を因数分解して対策すべきポイントを見極める

SEOの成果をさらに高めるためには、単に結果だけを見るのではなく、成果を構成する要素を分解して分析することが重要です。

SEO成果の因数分解

SEO経由の成果金額は、次の4つの因数の掛け算に分解できます。

SEO成果の因数分解

成果金額 = 表示回数 × CTR × CVR × 1CVの価値

(流入数 = 表示回数 × CTR)

それぞれの因数は、次の指標で確認します。

  • 表示回数:検索順位と対策KWの検索ボリュームで決まる
  • CTR(クリック率):タイトル・ディスクリプション・SERPの表示形式で決まる
  • CVR(コンバージョン率):ページ内の導線・フォーム・KWの購買意欲で決まる
  • 1CVの価値:商材の単価やLTV、成約率で決まる

たとえば、検索順位が上がっていないのか、順位は高いのにCTRが低いのか、あるいは十分な流入はあるのにCVRが低いのかによって、取るべき対策は大きく異なります。

どこにボトルネックがあるかを明確にし、それぞれの指標に応じた施策を打つことが、費用対効果を高める近道です。

そこで以下では、CVを構成する因数ごとに対策の考え方を解説していきます。

そもそも検索上位を獲得できていない場合

そもそも検索順位が上がっていない場合、まずは狙っているキーワードに対して、コンテンツの品質や網羅性が十分かなど、コンテンツ上の問題がないかを確認しましょう。

コンテンツに問題がない場合は、内部リンクやサイト構造が適切か、ペナルティを受けていないかなど、サイト内部の見直しも行ってください。

検索順位が上がらない理由には、大きくコンテンツ単位の原因とサイト全体の原因があるので、それぞれをくまなくチェックして対策することが重要です。

伊藤

このケースでは、ある程度長期的な目線を持つことも大切です。特に、サイトを立ち上げたばかりの頃は、どれだけ良いコンテンツを作成しても検索上位に表示されないケースがほとんどなので、基礎的なSEO対策をコツコツ積み上げていくのが一番の近道です。

検索上位を獲得できているのに流入が少ない場合

狙っているキーワードで検索上位を獲得できているにもかかわらず、流入が少ない場合は、クリック率(CTR)に課題がある可能性が高いです。

CTRが低い原因としては、タイトルやディスクリプションが魅力的でない、ユーザーの検索意図とずれている、または検索結果画面上で目立たないといった理由が考えられます。

この場合は、ユーザーの興味を引くタイトルに修正したり、クリックを促すディスクリプションを盛り込んだりといった対策が有効です。

検索上位を取れている状態であれば、CTRを上げる工夫をすることで、流入数を大きく伸ばすチャンスになりえるでしょう。

伊藤

最近では、GoogleのAI Overview(旧SGE)の実装により、キーワードによっては検索1位よりも上にAIによる回答文が表示されるケースが増えています。そして、その影響で検索上位を獲得していてもCTRが極端に低下する事例も多く報告されています。タイトルやディスクリプションを改善してもCTRが上がらない場合は、狙っているキーワードでGoogle AI Overviewが表示されていないかを必ず確認しましょう。もし表示されている場合、自然検索経由でのCTRを大幅に改善するのは難しいため、別のキーワードを狙う、もしくは別チャネルでの流入施策を検討するなど、別の対策が必要です。

流入はあるのにCVが増えない場合

SEO施策によって十分な流入が得られているにもかかわらず、コンバージョンが伸びない場合は、サイト内のCVRに課題がある可能性が高いです。

具体的には、ページの導線がわかりにくい、フォームの入力項目が多すぎる、ページの読み込み速度が遅いといった要因が考えられます。まずは、ユーザーが自然な流れで問い合わせや申し込みに進めるように、ページの設計や導線を見直しましょう。

例えば、ページ導線でいうと、以下のようにCTAを設置し、誘導したいアクションへの導線を明確にしてください。
(CTAとは、「Call To Action(コール トゥ アクション)」の略で、ウェブサイトやメール、広告などで、ユーザーに特定の行動を促すための要素のことです。)

CTAの例

また、ヒートマップツールやフォーム分析ツールを活用して、どの段階でユーザーが離脱しているかを可視化することも有効です。ユーザーの行動に合わせて記事をリライトすることで、主旨は同じままコンバージョンの増加を目指すこともできるでしょう。

伊藤

流入があるのにコンバージョンが増えないときは、Googleサーチコンソールなどを使って流入キーワードもチェックしてみましょう。たとえば「〇〇とは」のように、基本的な情報収集を目的としたキーワードでの流入が多い場合は、そもそも流入しているユーザーの購入意欲が低い可能性もあります。

費用対効果を下げる「やってはいけないSEO施策」を避ける

SEOには「昔は効果があったものの、現在では逆効果になる施策」や「短期的に成果が出てもリスクが大きい施策」が存在します。

これらを実施すると、検索順位の大幅な下落やインデックス削除など、取り返しのつかない結果につながる可能性もあります。

ここでは代表的な「やってはいけないSEO施策」をまとめました。

施策内容リスク・デメリット
ブラックハットSEO・不自然な被リンク購入
・リンクファームの利用
・隠しテキスト
・クローキング など
・Googleガイドライン違反によるペナルティを受け、順位の大幅下落やインデックス削除のリスクがある
低品質コンテンツの大量生産・内容が薄い記事
・自動生成コンテンツ
・重複ページの量産 など
検索評価が下がり、ユーザーからの信頼も失う。結果的に費用対効果が悪化する
キーワード詰め込み本文やタイトルへ不自然にキーワードを詰め込む読みにくくなることでユーザー体験を損なうだけでなく、スパム判定されて検索順位の低下につながるリスクがある
ユーザー視点を無視したUI/UX設計・導線が複雑
・フォームが長すぎる
・モバイル非対応 など
流入があってもコンバージョンにつながらず、費用対効果を押し下げるリスクがある

これらの施策は一見すると「手っ取り早い対策」に見えるかもしれませんが、長期的には必ずマイナスに働きます。

SEOで成果を上げるには、ユーザーに価値を提供する高品質なコンテンツを積み上げることが唯一の正攻法だと理解しておきましょう。

SEO対策費用を見直す

費用対効果を改善するためには、成果を伸ばすだけでなく、かかっているコスト自体を見直すことも重要です。

費用相場そのものは別記事で網羅しているので、ここでは「見直しの観点」に絞って紹介します。

  • 成果につながらないKWの記事制作を止める:検索意図が「○○とは」だけの情報収集KWは、流入はあってもCVに結び付きにくい。CV実績のあるKW群に制作費を寄せる
  • ツールの重複契約を整理する:順位計測・競合分析・GSC連携が複数ツールで重なっていないかを確認する
  • コンサルの契約範囲を成果に合わせて再交渉する:立ち上げ期が終わったら、月次レポートだけの契約に月30万円を払い続けていないかを見直す
  • インハウス化で段階的に外注費を下げる:前章のハイブリッド型に移行し、社内で回せる業務から順に内製する

重要なのは、費用を一律に削ることではありません。CVに寄与していない費用を特定して、寄与している施策に予算を移すことです。

シュワット株式会社なら業界最安級でSEO対策が可能

シュワット株式会社では、記事作成代行ウルトラをはじめとして、SEOコンサルティングやインハウス化支援などのサービスを業界最安クラスの費用で行うことができます。

これまで2,000記事以上を作成し、800記事以上で検索1位を獲得してきた実績から、SEO対策を徹底的にサポート。経験豊富なコンサルタントが、企業ごとに最適なSEO対策を提案させていただきます。

SEO記事の作成は1記事からでもご依頼可能なので、まずはお気軽にご相談ください。

\シュワット株式会社のSEO対策支援サービスをチェック/

AI検索(AI Overview)時代のSEO費用対効果の考え方

Googleの検索結果にAI Overviewが表示されるようになり、「順位が取れれば流入が増える」という前提が崩れ始めています。

費用対効果の評価方法も、それに合わせて見直す必要があります。

AI Overview表示時は1位でもクリック率が半減する

Ahrefsは30万件のキーワードを対象に、AI Overviewの影響を調査しました。その結果、AI Overviewが表示された検索結果では上位ページのCTRが大幅に下がることが確認されています。

AI Overviewが表示されるキーワードでは、1位のCTRが58%、2位が50.8%、3位が46.4%低下した(要約)

Ahrefs「AI Overviews Reduce Clicks by 58%」
AI Overview表示によるクリック率低下(検索1位は58%低下・Ahrefs調査)

つまり、同じ順位・同じ検索ボリュームでも、得られる流入は以前の半分程度になり得ます。

流入数だけを成果指標にしていると、施策の質は変わらないのに費用対効果が下がったように見えてしまいます。

費用対効果の評価指標に「AI経由の成果」を加える

AI検索時代の費用対効果は、クリック数に加えて次の2つの成果を含めて評価しましょう。

成果の種類どう起きるか費用対効果への影響測り方
AI引用(サイテーション)AI Overviewや生成AIの回答に、自社ページが出典として表示されるクリック率は約1%程度と低く、直接の流入効果は限定的GSCのAI Overview経由クリック、Ahrefs Brand Radarなど
AIブランドメンション「おすすめのSEO会社は?」といった質問に、AIが自社名を挙げて推薦する指名検索と直接問い合わせが増え、CVに直結しやすい指名検索数の推移、主要AIツールでの自社名の言及チェック

目指すべきは、AIに引用されるだけでなくAIに名指しで推薦される状態です。

この状態を作るための対策をLLMO(大規模言語モデル最適化)と呼び、SEOと並行して取り組む企業が増えています。

LLMOの考え方は「LLMOとは?SEOとの違いや対策、効果測定方法を解説」で、効果測定の指標は「LLMOの効果測定方法」で解説しています。

SEOの費用対効果を報告する際は、「自然検索CV」に「指名検索の増加」と「AI経由の流入・CV」を併記しましょう。

この3つを揃えると、クリック率の低下を施策の失敗と誤解されるリスクを減らせます。

SEOの費用対効果を社内向けに説明するときのコツ

SEOの費用対効果を算出した後は、社内やクライアント向けにその結果を説明・報告しなくてはなりません。

しかし、社内の別部署の社員やクライアントは必ずしもSEOに詳しいわけではないため、伝え方にも工夫が必要です。

そこでここからは、SEOの費用対効果を社内やクライアント向けに説明する際のコツを3つ紹介します。

SEO対策の長期的なメリットを伝える

SEOの費用対効果を社内やクライアントに説明する際は、短期的な成果だけでなく、長期的なメリットも必ず伝えましょう。

SEO施策は、施策実施から効果が出るまでに時間がかかる一方で、一度成果が出始めれば安定的な流入を長期間得られる「資産型」の施策です。特に、広告施策のように出稿を止めると即流入がゼロになるわけではなく、継続的に成果を生み出せる点はSEOの大きな強みといえます。

さらに、自然検索からの流入を獲得することで事業上の広告比率が下がっていくので、中長期的なコスト効率も高まります。

これらのポイントを押さえて、SEO施策は「時間をかけて効果を最大化する投資」であることを社内に理解してもらうことが、施策継続や追加予算確保に向けた鍵となるでしょう。

今後見込める効果を根拠に基づいて論理的に説明する

SEOの費用対効果を説明する際は、これまでの実績だけでなく「今後どれだけ効果が見込めるか」も、根拠をもとに論理的に示すことが重要です。

たとえば、すでに狙ったキーワードで順位が上昇傾向にある場合は、「あと数位上がれば流入数が〇%増加する見込み」といったデータを交えたり、平均的な検索順位やCVRから、キーワードごとの見込みCV数を提示したりといったことも行うとよいでしょう。

漠然と「対策を続けていれば成果が出るはず」と伝えるのではなく、具体的な数値や根拠を伝えることで、社内での説得力も高まるはずです。

今後の成果達成に向けた具体的な戦略を提示する

SEO施策の費用対効果を社内に説明する際は、現状分析と見込み効果の提示だけで終わらせず、今後の成果達成に向けた具体的な戦略や解決策をあわせて提示することが重要です。

たとえば、「狙っているキーワード群の検索順位を上げるために、関連するコンテンツを〇本公開する」「CTR改善のために、タイトルやディスクリプションのABテストを実施する」といった、具体的かつ実行可能なアクションプランを示しましょう。

ただ「効果が出る見込み」と伝えるよりも、「どのように進めれば成果につながるか」まで提案することで、SEO対策に対する理解を得やすくなるでしょう。

SEO対策の費用対効果に関するよくある質問

最後に、SEO対策の費用対効果についてよく寄せられる質問に回答します。

成功報酬型SEOは費用対効果が高いですか?

高いとは言えません。多くの成功報酬型は「順位」で課金されるため、順位が上がってもCVが増える保証がないからです。

1KWあたり月7.5万円前後かかるケースも多く、3KWで固定型コンサルと同水準の費用になります。

成果の定義を「CV」にできない場合は、固定型で対策範囲の広い契約の方が費用対効果は安定します。

月20万円の予算でSEO対策は成り立ちますか?

成り立ちます。ただし、月20万円で「何を買うか」を絞る必要があります。

  • コンテンツ制作に全振り:SEO記事を月4〜8本制作する。オウンドメディアの立ち上げ期に向く
  • コンサル+一部内製:戦略設計とKW選定を外注し、執筆は社内で行うハイブリッド型
  • スポットの内部対策:サイト構造やテクニカルな問題を一括で改善する

前章の逆算式で言えば、月20万円はROI型100%を目指す場合「月10件のCV × 1CVの価値4万円」に相当します。

この成果が現実的かどうかを、契約前にシミュレーションで確認しましょう。

SEOの「効果測定」と「費用対効果」は何が違いますか?

効果測定は、順位・流入・CVなどの指標が改善したかを追う活動です。

費用対効果は、その成果を金額に換算し、かかった費用と比べて投資として妥当かを判断する指標です。

効果測定で使うKPIの設計は、以下の記事で詳しく解説しています。

クリニックやBtoBなど、業界によって費用対効果は変わりますか?

大きく変わります。1件のCVの価値と、順位が付くまでの期間が業界ごとに異なるためです。

クリニックや士業のように専門性が高い業界は、海外データでも損益分岐まで13〜14ヶ月と長めです。

一方で1件あたりの患者・顧客のLTVが高いため、軌道に乗った後のROIは高くなる傾向があります。

業界別の目安は、本記事の「【業界別】SEOのROI目安と費用を回収するまでの期間」を参考にしてください。

まとめ

本記事では、SEO対策の費用対効果の算出方法を中心に解説しました。業界別のROI目安や外注とインハウスの比較、社内向けに説明するコツも紹介しています。

SEO対策の費用対効果を正しく算出するためには、まず「SEOによって得られた成果」と「かかった費用」を正確に洗い出すことが基本です。成果の金額換算は、受注金額や広告CPAを参考に試算し、費用はコンテンツ制作費、ツール費、人件費などすべてを含めて整理しましょう。

費用対効果は「ROAS型:成果 ÷ 費用 × 100%」または「ROI型:(成果 − 費用)÷ 費用 × 100%」で算出できます。どちらの式を使ったかを明記し、毎期同じ方法で計算し続けることが大切です。

SEOは成果が出るまでに時間がかかる施策であり、海外データでも損益分岐は5〜14ヶ月です。評価には中長期的な視点が欠かせません。

また、費用対効果を算出した後は、成果を因数分解してボトルネックを特定し、改善につなげることも重要です。費用対効果が上がらずに悩んでいる方は、ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に、改善を繰り返してみてください。

SEO対策にお困りではないですか?
  • 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
  • 戦略的にSEO対策をしたい
  • 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOで圧倒的な成果を創出してきた我々『シュワット株式会社』へご相談ください。検索順位上昇にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。

\SEO対策で圧倒的な成果を創出する/
お問い合わせはこちら
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1997年生まれ。SEOマーケター。
月間5,000万PV越えのWebサービス「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験後、弁護士ポータルサイト「ベンナビ」のSEO担当として、コンテンツSEOやテクニカルSEO、新規メディア立ち上げ、CVR/CTR改善などに携わる。ユーザーファーストとSEO最適化を両立したコンテンツ制作が得意。