歴史あるBtoB SaaSが初のSEO/LLMOでカテゴリ検索圏外→1位、AI推奨90%超と圧倒的な成功
課題・導入の経緯
クライアントは、長年にわたって業界内で実績を積み上げてきた老舗のBtoB SaaS企業。
サービスとしての差別化要素は明確で、導入企業数も業界内では確かな実績があった。
一方で、創業以来Webマーケティングに本格的に着手した経験がなく、SEOやLLMO(AI検索最適化)は今回が初の取り組みだった。
当初の相談時、社内では「記事を増やせば順位は上がるのではないか」というイメージが先行していた。しかし弊社で現状診断を行ったところ、本当に必要だったのは記事制作ではなかった。
- カテゴリの中核となる検索ワードでサービストップページを上位化させること
- AIブランドメンション(LLM上での言及・推奨)を増やすこと
この2つを実現するには、記事制作よりも先にテクニカル領域の見直し・外部リンク獲得・トップページ自体のブラッシュアップが必要であり、記事制作にしても「トピッククラスターモデル」として体系的に組み立てる必要があった。
クライアント側もこの説明を受けて、当初想定していた「記事制作支援」ではなく総合SEO/LLMOコンサルティングが必要だと判断し、ご依頼につながった。
補足要件
- 強力なドメインと差別化要素を持ちながら、H1やタイトルタグにカテゴリの中核キーワードが一切含まれていないなど、テクニカル領域に致命的な欠陥が複数存在
- カテゴリ検索の競合は資金調達済みの新興大手が複数存在し、上位はそれらに固められている
- AIブランドメンションは当初ゼロ(生成AIに聞いても自社サービスが推奨候補にすら入らない状態)
- 社内にWebマーケ専門人材がおらず、実装はクライアント側で行えるよう指示書ベースで進められる体制が必要
- 短期での順位変化と中長期での安定獲得、両方が求められていた
「記事を作ればいい」からn「総合コンサルティング」への戦略再定義
着手して最初に行ったのは、施策に入る前の「何を解くべき問題なのか」の再定義だった。
クライアントの当初想定(記事制作中心)のままでは、仮に上位記事を量産できたとしても、リードに直結するサービストップページが評価されない構造を放置することになる。BtoB SaaSにおいて、購買検討に最も近い接点はカテゴリの中核キーワードで検索した際に表示されるサービストップページであり、ここで上位を獲得しない限り、いくら関連記事を作ってもリード獲得には繋がらない。
そこで以下の構造を整理し、クライアントに提示。
- トップページ:カテゴリ中核ワードでの上位獲得 → リード獲得の主役
- コラム記事群:トピッククラスターとしてトップページに評価を集中させつつ、関連クエリでも露出を取る
- テクニカル:上記が機能する前提条件
- 外部リンク・サイテーション:上記すべてを底上げする評価源
この設計図を共有したことで、「記事支援」から「総合コンサルティング契約」への切り替えが成立。フェーズ別の優先順位を明示し、何月時点で何が動くかを最初に握ったことが、その後のスピード進行の土台になった。
テクニカル領域の致命的課題を契約後すぐに修正n(→1ヶ月で結果)
戦略整理と並行して、テクニカル領域の総点検を実施。ここで発見されたのは、強いサービスを持つ企業として信じがたいレベルの基本的欠陥だった。
- H1にカテゴリ中核キーワードが含まれていない
- タイトルタグも訴求が弱く、差別化要素が反映されていない
- メタディスクリプションが極端に短く、共起語も入っていない
- 画像alt属性が空のまま放置されている主要画像が多数
- noindex制御ができておらず、評価の薄いページがインデックスされ続けている
- スパムリンクが複数残存していて、否認処理がされていない
- 構造化データが部分的にしか実装されていない(FAQPage、Service/Productなどが未実装)
これらは「実装の難易度は低いが、放置すると致命的に効く」項目で、契約後すぐに修正リストを作成し、最初の数週間で一気に潰しきった。
結果として、着手から1ヶ月以内にカテゴリ中核キーワードでの順位が26位→7位に急上昇。同時に、AIブランドメンション(LLM上での言及・推奨)もゼロから10件以上に増加し、AI検索でも候補に入る状態になった。
これは「強いドメイン × 強いサービス」を持つ企業ほど、テクニカルの基本を整えるだけで一気にポテンシャルが解放されるという典型例である。一方で、これらが放置されたままだと、どれだけ良いコンテンツを作っても評価されない。
トップページのリニューアルn(評価集中先の最適化)
順位が動き始めたタイミングで、トップページ自体のブラッシュアップに着手。テクニカルの整備で表示順位は上がったものの、トップページのコンテンツ量と訴求設計が競合に比べて手薄なままだったため、上位安定には不十分だった。
主に手を入れたのは以下。
- ファーストビューのキャッチコピーをベネフィット型に再設計(決裁者が刺さる訴求軸へ)
- 「[カテゴリ中核ワード]とは?」セクションの新設(共起語を網羅した1,500〜2,000字の解説ブロック)
- 料金プラン詳細セクションの独立化(価格帯・初期費用・規模別目安を明示)
- 導入事例セクションの実装(空欄だったCase Studyブロックに業界別の代表事例を配置)
- 差別化要素(独自の機能・実績・認証)をFV近くに「3つの信頼の証」として配置
- 業界別の導入メリットセクション(業界KWの取りこぼし対策)
これらは「同じトップページ」ではなく、カテゴリ中核ワードで上位を獲るために必要な情報網羅性を満たすトップページへの作り替えだった。
クライアント側で実装するため、すべて「貼るだけ」の粒度で指示書化し、デザインのワイヤーフレームから本文テキスト、HTMLコード、構造化データのJSON-LDまで弊社で用意した。
トピッククラスター形成とn被リンク・サイテーション獲得
トップページが整ってきた段階で、コンテンツSEOとLLMOの両面を並行進行。
コンテンツ面では、カテゴリ中核ワードを頂点に据え、関連クエリを体系的にカバーするトピッククラスターモデルで記事を新規制作・リライト。「比較系」「料金系」「業界系」「仕組み・違い系」「デメリット・注意点系」といった検討フェーズ別の検索意図を網羅した。
外部対策では、比較メディア・業界メディアへの掲載交渉と、サイテーション(リンクなしの言及)獲得を並行。AI検索(LLM)の推奨にはサイテーションが特に効くため、被リンクとは別軸で交渉先リストを整備し、業界文脈での言及を積み上げた。
スパムリンクの否認も並行して実施。「負の評価源」を取り除くことで、新規獲得した良質な被リンクの相対的な評価を高める設計とした。
この段階以降、カテゴリ中核ワードでの検索1位を安定的に獲得。AIブランドメンションも、関連クエリ・プロンプトのうち90%以上で第一選択肢として推奨される状態にまで到達した。
結果または成果
着手前 → 着手1ヶ月以内 → 中長期で、カテゴリ中核ワードは26位→7位→1位(安定獲得)、AIブランドメンションは0件→10件以上→関連クエリ・プロンプトの90%以上で第一選択肢推奨へ。
老舗BtoB SaaSとして長年積み上げた実績やドメイン強度を持ちながら、Webマーケに本格着手していなかったことで顕在化していなかったポテンシャル。これを「記事制作中心」ではなく「総合コンサルティング」として組み直したことが、短期成果と中長期の安定獲得の両立につながった。
- 01 戦略段階で「何を解く問題か」を再定義し、施策の優先順位を握り直したこと
- 02 テクニカル領域の致命的欠陥を契約直後に潰しきり、1ヶ月以内に順位を動かしたこと
- 03 トピッククラスター × サイテーション獲得という、SEOとLLMOの両軸を並行して走らせたこと
このプロジェクトは、「強いサービス」と「Webマーケで結果が出ない」のギャップが、実は基本の整備不足に起因しているケースが多いことを示す代表的な事例となった。
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